ちいさな読書部第10回『グレート・ギャッツビー』開催のお知らせ



日時:5月30日(土)15:30-17:30
場所:オンライン

絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男、ギャッツビーがここまで富を築き上げてきたのは、すべて、かつての恋人を取り戻すためだった。だが、異常なまでのその一途な愛は、やがて悲劇を招く。過去は取り返せる----そう信じて夢に砕けた男の物語。(光文社の課題図書紹介ページより)

ちいさな読書部第10回は、F・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』を読む会です。

フィッツジェラルド[1896-1940]は、1920年代の「失われた世代」の作家の一人とみなされ、狂騒の「ジャズ・エイジ」を描いたその作品は後世の多くの作家に影響を与えました。生前に発表した長編小説は4作品にすぎないものの、今日では20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の一人としてその名を残しています。(Wikipediaより)

フィッツジェラルドは「なにかが損なわれていく」様をこよなく美しく描く作家だと感じます。管理人は『夜はやさし』『若者はみな悲しい』の2冊といくつかの短編を読んだことがあるのですが、なぜか代表作を読みそびれていました。外出自粛は続きそうな昨今、本作は何度か映画化もされていますので、映像も楽しみながらじっくり読んでみたいと思います。

本作は村上春樹訳野崎孝訳など複数の翻訳版があります。お好きな版でお読みください。

昨今COVID-19の感染拡大が懸念されていますので、Zoomを使ってオンラインで実施します(無料)。接続URLはお申し込み後にお知らせします。Zoomの使い方はこちらをご覧ください。初めてセットアップする場合のテスト方法はこちら

お願い:本会は定員8名の小さな会ですので、無断欠席はもちろん、開催日間近のキャンセルは運営に響きます。開催日にご予定が入る可能性がある方は、読書会にご参加いただける見通しがついてからのお申し込みをお願いいたします。

ちいさな読書部第9回『息吹』活動報告

本活動報告には課題図書の結末について触れる箇所がありますので、未読の方はご注意ください。

今回の課題図書はテッド・チャン『息吹』でした。


SFを読みなれている方からするとまったく新奇なアイディアに溢れているというわけではなさそうな本作品集ですが、興奮からくる熱を吸い取ってくれるような静かな、それでいて冷たいわけではないチャンの文体のためでしょうか、何が人間を人間たらしめているのかという問いを、正面から受けとめたくなる正統派の一冊でした。

参加者の方のご感想の一部を以下に。
  • SFというより一般文芸書として読んだ。
  • いい意味でも悪い意味でも、倫理の教材に使えそうな作品が多い。
  • 自由意志はあるのか、未来を変えられないなら人間には何ができるのかを考えさせられた。
  • SFは人間を発見する読み物だと考えているが、テッド・チャンはそれを描くのが巧み。
  • 大人になっても「神とは」「人間とは」といった根本的な問題に向き合うことができる。
  • 思考実験の作品集。技術の向上で世界がよくなっても、それにはなにか負の側面があることに気づかされる。
  • 表題作「息吹」はタイムリーに肺の話で少し怖かった。
  • 「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」について:
    • デレクは人間とAIは別物なことを理解しているのに、アナはAIを自分の子供のようにみなして毒親のようにふるまっている。
    • アナはデレクの気持ちがわかっているはず。虫が良い。
参加者の方の今回のおすすめ本・話題になった本はこちら。


今回はCOVID-19の感染拡大防止のため、急遽初めてのオンライン開催となりました。自宅からのご参加が可能な読書部員の皆さんには快くご対応いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

第10回の課題図書はF・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』、5月30日(土)15:30からの開催です。申し込みについては、こちらのブログで別途ご案内します。

ちいさな読書部第34回『老人と海』開催のお知らせ

日時:6月1日(土)15:30-17:30 場所:オンライン かつて読んだ人も、初めて読む人も。いま、歴史的名作を「新解釈」で! 老漁師サンティアーゴには、もう84日間も釣果がなかった。幼い頃から老人の見習いをしていたマノーリンは、一人前の漁師となったいまも老人を慕い、生活を気づ...