ちいさな読書部第3回『アレフ』読書会満席になりました

3月30日(土)『アレフ』読書会は満席となりました。キャンセルが出た場合はこちらでお知らせします。また、Peatixで「ちいさな読書部」をフォローすると、キャンセルが発生した場合に通知を受け取れます。

ちいさな読書部第3回『アレフ』開催のお知らせ



日時:3月30日(土)15:30-17:30
場所:新宿のカフェ
費用:1000円程度

ちいさな読書部第3回は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『アレフ』を読む会です。

ボルヘスは、「途方もない博識と巧緻をきわめたプロット、極度に凝縮された文体ゆえに、〈知の工匠〉〈迷宮の作家〉と呼ばれる」(岩波書店『アレフ』紹介ページより)アルゼンチンの作家で、その代表的短篇集のひとつが『アレフ』です。

今回は、「ボルヘスの魅力を知りたい!」という気持ちから、『アレフ』を選びました。ボルヘスはスペイン語圏の代表的な作家として敬意をもって語られ、多くの作家に影響を与えたといわれています。しかしどうもとっつきにくい印象があり、初めて読んだ『伝奇集』の次に何を手に取ればいいのか迷っていました。ボルヘスの魅力について語りたい方、管理人と同じくボルヘスが気になっている方、ぜひご参加ください。

課題図書は岩波文庫の『アレフ』(鼓直訳)または平凡社ライブラリーの『エル・アレフ』(木村榮一訳)です。お持ちの版でどうぞ。

課題図書以外に、最近読んで面白かった本、オールタイムベストの本など、読書部員に紹介したい本がありましたらぜひお持ちください。

お申し込みはPeatixで受け付けています。

ちいさな読書部第2回『ラピスラズリ』活動報告

今回の課題図書は山尾悠子『ラピスラズリ』でした。


詩と小説の中間のような磨き抜かれた文章、文字で構築された完全な別世界の美しさをひたすら堪能する回になりました。参加者のそれぞれが思い描いていた映像が、日本的だったり西洋的だったり、はたまたジブリのアニメーション風だったり、一言で「映像的」といわれる小説が読者の想像力をさまざまに喚起していた点も興味深いことでした。

参加者の方のご感想の一部を以下に。
  • ほのめかしが多くて回収されない伏線が多いけれど、それは気にならず、各シーンの情景を楽しんだ
  • 各短編共通のモチーフのずらし方が巧み
  • 書き出し、締めの文がよい
  • 幻想小説にありがちな中二感がない
  • 食べ物の描写がよかった
  • 冬眠が生理現象なのか文化的習慣なのか考えてしまった
  • 猫はしぶとく生き残るが犬はつらい
  • 終わり方はドリフぽさがある
一度に読み解けない連作短篇集だからこそ読むたびに違う発見があり、何度も読み返せそうです。管理人も3回読みましたが、そのたびにお気に入りの作品が変わります。

本書から連想した作品や作家。
  • ミルハウザー
  • 澁澤龍彦
  • 川上弘美
  • 諏訪哲司
参加者の方の紹介本はこちら。今回はノンフィクション、昭和の文学、SFと、たくさんの本をご紹介いただきました。


管理人からのおすすめ山尾悠子はこちら。それぞれに異なる幻想世界に没入できます。最初の一冊として完璧ではないでしょうか。


第3回の課題図書はホルヘ・ルイス・ボルヘス『アレフ』、3月30日(土)15:30からの開催です。申し込みについては、こちらのブログで別途ご案内します。

ちいさな読書部第34回『老人と海』開催のお知らせ

日時:6月1日(土)15:30-17:30 場所:オンライン かつて読んだ人も、初めて読む人も。いま、歴史的名作を「新解釈」で! 老漁師サンティアーゴには、もう84日間も釣果がなかった。幼い頃から老人の見習いをしていたマノーリンは、一人前の漁師となったいまも老人を慕い、生活を気づ...